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10月追伸

ギブスをまいて五日目。

 

 

本来なら

松葉杖を使わねばなりませんが

元来せっかちな性格なうえ

両手がふさがると不自由にもなるので、

片足を引きずりながら

教室を移動していました。

 

 

 

教室で勉強に集中しているからなのか…

 

そんな私が通るとわかっていても

子どもたちは通路の真ん中に

自分のカバンをドーンと置いて、

それを除ける気配はありません。

 

 

机から生徒の足が出ていて、

それをよけるように歩いても

足を引っ込めず…

 

 

足を引きずりながら

机や椅子の移動をしている私の姿を見ても、

そのクラスの誰一人

「手伝いましょうか?」

と声をかける子はいませんでした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

私が全員の机の間を

歩いたわけではありませんし、

子どもに悪気がないのもわかっています。

 

 

 

ただ、

子どもたちは「気づかない」のです…

 

 

 

困っている人がいたら、自然にサッと

手を差し伸べあえる社会はあたたかい。

 

そう思いませんか?

 

 

 

「気づかない」子どもたちに、

それを伝え

彼らにあたたかい社会を創るように促すのは、

私たち大人の役目です。

 

 

彼らと一緒に、どんな社会を創り、

どんな大人になるかを考える

よいきっかけとなりそうです。