親未満、先生以上の信頼関係

あれは25年前の梅雨時・・・

 

当時、勤めていた塾ソフィアの社長から

「来年の3月で塾部門を占める」

と突然聞かされました。

 

「30人の通塾生はどうなるのですか?」

そう尋ねると、

「宮崎先生、あなたがやったら」

との答えが。

「えっ?!私が・・・ですか?」

 

このような経緯で

未来舎をスタートしました。

 

たった一人で

小中学生対象の、自立型個別学習という

当時では珍しい

一人ひとりの進度に合わせた

完全個別型スタイルの塾を始めました。

 

楽しかった。

 

伏し目がちで

自分から話そうとしない子どもが

何年も一緒に時を重ねることで心を開き、

悩みや大人の理不尽さを訴え

学校の不満をぶちまけてから

勉強を始めたり…

 

反抗期で、親の言うことは

全く聞かない子どもが

不思議と私たちの言葉には

耳を傾けてくれたりするのです。

 

中学校では手が付けられないような

不良と言われた生徒でも、

未来舎では大人しく

とても聞き分けのよいこであり、

卒業してから街であっても

自分から挨拶をしてくれたりします。

 

このように

小・中学生の時期を共に過ごした人間同士は

特別な絆が生まれます。

 

それは、親や親せきほど濃くはないけれど

学校の先生よりは時間が長い分

親しみを感じると言います。

 

そして安心感と

素の自分でいられる自由さで

何年たっていようが合えば

その時代にタイムスリップするのです。

 

例えるなら

40歳、50歳になっても

小学校や中学校の同窓会に行けば

その頃の自分に戻る、

という感じでしょうか。

 

こんな素晴らしい人間関係が築けのに

その共有する時間で

『勉強のことしか話さない』

『自分のプライベートは言わない』

『子どもからのプレゼントを貰わない』

 

などという、

大手塾のマニュアルがあると知って

とても残念に思いました。