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子どものような大人(2)

私の大好きな安本先生は、

このように教えてくれました。

 

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人間は生まれてから

その環境の中で

肉体も精神も成長していく。

 

 

肉体に栄養という

物理的な愛情が必要なように、

 

精神にも愛するという

まなざし、やさしい言葉、

慈しむ抱擁と愛情が必要なのだ。

 

 

肉体に栄養が入らなければ

死んでしまうが、

精神に愛情が注がれなければ

死なないけれど、

精神的成長がそこで止まる。

 

 

精神年齢の低い人というのは、

3歳なら3歳、10なら10歳のとき、

周りの大人に

精神的な愛情をストップされ、

その結果、

求めても求めても与えられないことに

「もういい」と

自分からその精神的関係を

断ってしまった人を言う。

 

 

その関係の対象で、

最も大切な役割を果たすのが

❝ 母 親 ❞だ。

 

 

他の人がどのような態度をとろうとも、

母親さえ

我が子に精神的愛情を与え続ければ

精神は成長し続けることができる。

 

 

精神年齢が低い人というのは、

それが与えられなかった

かわいそうな人なのだ。

 

 

言葉を覚え、

体は大人になっても、

閉じてしまって、

いつまでも子ども、

いわゆる

「自分が一番」のままで生きていく。

 

 

大人になってからは難しいが、

子ども時代なら身内でなくても

長時間一緒にいる大人、

例えば先生やコーチが

愛情を持ったまなざし、態度で

その子供を観察し、

認め、接していくと

いつしか子どもの扉は開き、

自分を客観的にみられるようになり、

心の成長が始まる。

 

 

それはカウンセラーにも

求められることなので、

よく覚えておきなさい。

 

 

また、

愛情を与えることと、

甘やかせることとは

違うということも大切なこと。

 

 

その子どもにとって、

様々な気づきになるための

苦労や辛さを取り除くことは

甘やかしであり、

そんな時に我々にできることは

ただ寄り添うだけである。

 

 

ー安本 和行ー


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